「文章が森山くんらしくない」と言われた時。
セールスライターを
ここ4年ほどしてきましたが、
ある時、いつもお世話になっていた
クラアインさんから
「文章が森山くんらしくなった」
と言われたことがありました。
言われた当時は
この言葉の意味がよくわかりませんでしたが、
今になると、
よ〜〜く分かります。
セールスライターって
やっぱり商品を売ることが目的なので、
世に出回っている「ノウハウ」を
勉強して、
ある程度のテンプレートに当てはめて、
商品が売れるような動線を考え、
文章を作っていくものなのですが、
セールスライターになったばかりの頃って
僕は、まったくそういう書き方をしていませんでした。
単純に、関わるクライアントさんの
商品を好きになって、
その商品やコンテンツが好きだから、
どう書いたら、
読む人がワクワクしながら
このコンテンツや商品について
情報収集をしてくれるかなぁ
なんて考えながら書いていました。
だから、
書いていて自分が楽しかったし、
読んでいるターゲットが、
ページや、メールを読みながら
ワクワクしていたり、時には泣いたりしている
イメージを頭に浮かべながら
文章を作っていました。
でも、ある時から、
僕は、こうあるべき。
という固定観念の世界にはまってしまっていました。
商品を売るときは、
その商品の良さが伝わって、
他と差別化もできるように
しっかりと、
内容を書かないといけない。
とか、
しっかり、打ち出さないといけない
のように、
考えるようになってきて
いつしか、
自分が楽しいからとかではなく、
クライアントが喜ぶように、とか、
一緒に仕事している人に注意されないように、
文章を書くようになってしまっていました。
だから、文章を書くの、
少し苦しくなっていたんですよね。
先日、
サミイさんという
シンガーソングライターの方の
ライブを聴きに行ったとき、
サミイさんのトークで
すごく印象的だったのが、
「僕、20年近く
作詞作曲をしてきて、歌い続けてくる中で、
2年間、まったく作詞作曲ができなくなった
ことがあったんだよね。
ある程度、曲が売れるようになって
ファンが着き始めると、
そのファンの人がリクエストをくれるから
そのリクエストに応えらえるようにって、
歌を書いたり、作曲したりするように
なったんだけど、
そうして出来上がった歌って、
自分の歌じゃない感じがしたんだようね。
だから全く歌えなくなったし、
歌が楽しくなくなった。
そんで、ブランクに入ったんだけど
ある時、もう、絶対表には出さないつもりで
昔の彼女に向けた、謝罪の歌を作ったんだ。
そしたらさ、
それを友達に歌った時
絶対にそれは、世の中に出した方が良い
って言われてね。
やっぱり人って、何事も
自分の心から生まれてくるものでないと
やる気も起きないし、長続きしないし、
他人の要求に応える生き方してたら、
それは「自分」じゃないんだろうね」
というお話をされていたのですが、
まさに、ど直球で胸に刺さりました。
僕の書いている文章も、
いつの間にか
自分が楽しみながら
ワクワクする文章でなく、
なんか、誰かに要求されたような
お客さんを納得させるための文章。
になってしまっていた。
それを、
「文章が森山くんらしくない」
と言ってくださった方は
感じ取って伝えてくださったんだと思います。
自分の文章が、自分のものじゃない。
そう気づいた時から、
なんか、心が軽くなって
自分のやりたいこと、助けたい人を
しっかりサポートするために、
クライアントや、一緒に仕事する人も
選んで、
自分の人生をより彩っていきたい。
って思いました、今日この頃なのでした。