口語と文語の違いとは? なぜ、文語と口語を使い分ける必要があるのか?
文語と口語の違いについて、説明できますか? |
Webライティングをされているライターの方や、文章を書く機会が多い職業の方は、「文語と口語」について、ご存知かと思います。
しかし、初めて「文語・口語」という言葉を聞いたという方は、
・何が違うのか?
・なぜ、使い分けないといけないのか?
その理由が、分からないという方もいるでしょう。
そこで、Webライティングや文章を書く機会が多い方のために「文語と口語」について分かりやすく解説します。
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文語と口語の違いとは?
文語と口語の違いは、「書き言葉か話し言葉か」の違いです。 |
文語=書き言葉
口語=話し言葉
なのですが、別の言い方をすると、「言葉遣い」の違いとも言えます。
日常の会話で、今日の出来事を友達に「口語で」伝えようとすると、
「さっき道を歩いていたら、変なおじさんと目があってすごい怖かった。」
という言葉遣いで、会話をする姿がイメージできると思います。
同じ状況を少し極端に文語で表すと、
「先ほど、道を歩いていたら、男性の変質者と視線が重なり、一瞬背筋が凍った。」
のような、言葉使いになります。
・友達との会話では使わない堅苦しい表現が「文語」
・友達との会話で使う、柔らかい表現が「口語」
という捉え方で問題ありません。
この記事では、文語と口語の見分け方については詳しく触れません。
ただ、「ビジネスシーン」において、口語と文語が使い分けできないと、決定的なミスを招くことがあります。
その決定的なミスを避けるために、メールやビジネス書、契約書などを書くとき、9割は「文語」での文章になります。
言葉は時代によって変わるので、「それくらいいいじゃん」と思ってしまう方も多いと思うのですが、文語を書けることは、社会人としての最低限のスキルとも言えます。
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文語と口語を使い分ける理由。
文章が与える「印象」と、読み手が感じる「感情」を統一する。 |
あまり文章を書かない方や、言葉使いを意識しなくても良い職場で働いていると、「口語と文語を使い分けることの必要性が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、断言しておきます。
文語と口語は「時と場合」によって使い分けなければ、大変なことになります。
文語と口語。たとえば、、
・先にイメージを持ってもらうために「服」で例えて話をします。
学校に行くときは学校指定の制服を着るのが常識です。制服指定の学校に、もし、浴衣を着て行ったら笑われます。仮に、私服OKの学校であったとしても浴衣を着ていく学生はまずいません。これ、当たり前だと思いませんか?
・文語と口語もそれと全く同じです。
文語で書かなければ不自然になってしまう書類(契約書、ビジネスメールや情報の通達)に、口語で文章を書いてしまうと、本当に伝えたい内容よりも、なぜこんな書き方をした?という疑問の感情の方が強く読み手に残ってしまいます。
逆も同じで、友達への手紙などで、わざわざ文語で文章を書くと、うっとうしく思ったり、硬いやつと思われることもありますよね。
文語、口語の例文
・例文を紹介します。
あなたの会社の社長から、仕事の指示がメールで来たとします。
↓文語
「7月31日 午後1時より、3階会議室にて営業の実績報告会を実施します。各部署の担当者は、時間厳守で会議室に集合してください。」 |
一般的には、このようなメールが来るはずです。これが・・
↓口語
「7月31日の昼12から、三階の会議室で営業実績報告会ね。各部署の担当は絶対に遅れるなよ。」 |
というメールが来たらどうでしょうか?
社長のことをよく知っている人なら素直に受け止められても、社長をそんなに知らない人が読んだら、イラッとしませんか?
下の口語のような文章でメールが来てしまうと、人によって「社長に対して嫌な印象」を持ったり、「情報を受け取る際に、イライラやモヤとした、不必要な感情」が生まれてしまうとおもいませんか?
この場合、伝えたい情報は、「7月31日 午後1時より、3階会議室にて営業の実績報告会を実施する」ということだけです。この情報を、読む全ての人が違和感なく受け取れるように書くには、文語が必要です。
法律や、説明書が「文語」で書かれているのもこのためです。口語で書かれてしまっては、不必要な感情が読み手に生まれてしまい、伝えたい情報が伝わらなくなる可能性があります。
仕事では取引先や身の回りに、マイナスなイメージや感情を与えると業績に直接影響します。そのため、書き方によって読み手が情報をスムーズに受け取れる「文語」を使用するのが鉄則であり、マナーになっているのです。
最後に
もし、これからビジネス文書や、ブログを始めようと思っているのであれば、「文語と口語」の違いは、必ず理解しておきましょう。自分で、見分けることができないと、思いもよらない悪印象を読み手に与えてしまう危険性があります。
逆に、「文語と口語」の使い分けがしっかりできていれば、あなたの伝えたい情報が、読み手にまっすぐ伝わる可能性はグンと上がります。ぜひ、意識して正しい文章を書けるようになってください。
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